【解釈】なんだかセンチメンタルな時の歌 / モーニング娘。’24

モーニング娘。

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今年も残り半分を切りましたが、
私の楽曲大賞はこれに決まりました。


なんだかセンチメンタルな時の歌
作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:神谷礼


別名、アラサーの歌。笑

私なりの解釈を綴りますね。

1番:Aメロ・Bメロ

主人公は独身で一人暮らしの28歳ぐらいの女性会社員。
おそらく地方から上京したと思われる。

なぜ28歳ぐらいなのかというと、
深夜までハシゴする元気な友達(同じく独身)がまだ何人かいるから。笑

コンビニのくだりで一人暮らしなのが想像できます。

努力しても報われないとあるので、役職もない平社員で彼氏なし。

大人になるつれ、昔の自分と今の自分との狭間に疲弊する彼女の物語。

夜も深いな やけに重いな
やいのわいの過ごした後心落ちるな
ただの友達 されど友達
2つ3つハシゴすると疲れでしかない
きっと昔は こんな子じゃなかったはずだよ
誰とだって そう 適当に楽しく過ごせた

学生時代は朝までオールしても疲れなかったし帰りたくないとさえ思ってた。
でも今は人と長くいるとなぜだか疲れてしまう。

 

夢に見てた憧れてた未来の私
努力すれば結果となる懐かしい日々
どんなことも叶いそうな気がしていた 日々で
安らぎとか yes 癒されとか
an 贅沢など求めてない素朴のままでいい

10代の頃、28歳の自分はもっと大人でキラキラしてると思ってた。
あの頃は努力すればテストで良い点も取れたし、部活も恋愛も上手くいった。
それは大人になっても変わらないはずだった。
こんなことを考えるとまた暗くなるから、好きな動画でも見て癒されよう。

動画見てもどれもこれも見てるだけで
時間消費してるだけで
早く寝ればいいことだとわかっているわ

愛の愛の愛の愛の愛の深さや
人の人の人の人の人の優しさ
なんもかんも歳を重ねるほど 難しいと感じる

(ここでいきなり愛が出てくるのが分からないのだが)

自分の恋愛もそうだし、
友達の恋バナを聞いて
いろんな愛、表面上の優しさに触れて
何事も正解などなく難しいと感じている。

 

サビについては最後に語ります。

2番:Aメロ・Bメロ

朝も眠いな やけに眠いな
ずっとずっと寝ていられる眠れるのにな
だけど友達 今日も友達
なんだかんだ呼び出されて結果出かけちゃう
きっと昔は こんな子じゃなかったはずだよ
笑顔だって そう 上手だった記憶があるし

迎えた休日。
今日はゆっくりしたいのに
友達からの誘いを断れなくて結局出かけてしまう。
気付くと作り笑いしている自分がいる。

迷うことも悩むことも素直に言えた
甘えたりも叫んだりも自由に出来た
どんなことも安心して信頼して いたし
思い出とか yes 黄昏とか
an ちょびっとセンチな世界観に浸ってみたいもの

あの頃は友達を疑わずなんでも話せたし相談もできた。
自分から誘うこともあったし突然電話して話を聞いてもらうこともあった。
そんなことで嫌われる心配なんてなかった昔の友達。
だけど今は心から楽しめていない自分がいる。
長くいると気疲れもする。
それはきっと相手も同じだろう。
話したいこと、でも話さない方がいいことを取捨選択しながら
探り探り人付き合いをしている。

 

コンビニではどれもこれも美味しそうで
結果いつも同じの買って
たまにちゃんと作りゃいいのわかっているわ

愛の愛の愛の愛の愛の種類や
人の人の人の人の人の気まぐれ
なんもかんも歳を重ねるごと わざと気づかないふり

そんな自分に甘えて今日もコンビニ飯。素朴な私の贅沢。冒険はしない。
たまに自分から誘うと友達に断られてしまう。
風邪気味と言っているけど
きっと最近できた彼氏とデートだろう。
昔はこんなことなかったのにな。
そんな気まぐれに気付いていても
気付かないふりをしてあげて自分をごまかすしかない。

サビと解釈

社会人になってからできた友達
または会社の同僚と飲みに行って
心から楽しい時って
相手も自分も本音で話せた時だと思っている。

これを聞いたら不快に思うかな
これを言ったら引かれるかも

そんな邪念を一切排除して、
ありのままを話せた時。

でも大人になるにつれ
本音と建前が分かってくるとそうもいかない。

結果、あまり楽しめない空間に
時間とお金を消費していく。

ふと地元の友達に会いたくなる。

そこで間奏部分に逆再生ギミックを取り入れて
昔に戻りたい気持ちを表現したのかなと。

↓間奏を逆再生するとこの歌詞になるのは話題になりましたね。

 

誰もが時の流れとともに
見た目も考えも変わっていく。

まるで自分が汚れて濁ったような気持ちになる。

涙の中は 全部透明
濁り一つもない純粋MY MIND

そんな感傷に浸りながら鏡に映る泣き顔の自分をふと見た時に、涙だけはあの頃と変わらない姿形であると気付く。

根本はあの頃のまんまだと。

だからきっと
まだ10代のメンバーには分からないと思う。

アラサーになって初めて分かる歌詞かな。

余談だが、ラストで歌い上げるはるさんと会場のどよめきが凄すぎて毎回涙してしまう。笑
「初恋した頃の」って高音で誰かハモってるよね?おだちゃん?
そこも好きだし、最後に時計の針の音で終わる世界観も好き(早口)

何が言いたいかっていうと、
見た目はオバさん(やオジさん)になっても「心は10代」というあの言葉、真理です。笑

 

そんなアラサーの悩み気付きを、涙を用いてこの言葉にまとめちゃうつんくって、やっぱ天才。