読み応えと掘り下げ力の話

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FC会員には3ヶ月に一度、アップフロントから会報が送られてくる。

10月発行の特集は、夏のハロコンで歌った2曲についての感想。

 

具体的には、総勢52名が以下の質問に答えており、6ページに渡って文字がぎっしりと並んでいる。


  1. この楽曲を歌うと決まった時の感想
  2. 会場で歌った時の感想(工夫した点など)

 

一見、読み応えがありそうに見えるけど、この特集を企画・編集した人はこう思ったのではなかろうか?

「やばい・・・似たような感想ばっかだな」

 

決まった時の感想に関しては、

  • 有名な曲なので・・・
  • 知らない曲なので・・・
  • 嬉しい
  • 不安
が大半。

 

歌った時の感想に関しては、

  • 毎回緊張した
  • 大切に丁寧に歌った
  • 成長できた・勉強になった
  • とにかく頑張った

 

2問への回答×2曲×52人。

中には、1番と2番の質問にまとめて答えるメンバーも。

 

それもそうだ。

“感想”を聞かれているのだから。

 

文字数もメンバーによってバラバラ。
りんちゃんなんて一言でしか答えてない。笑

 

感想を聞かれたら感想を答えるのが正解だ。

だけど、この感想が52名分並び、52名分の感想を読む読者がいる。

読者が本当に聞きたいのはこういうことだよねと、想像できたメンバーは果たして何人いるだろうか?

 

想像できてたかは定かじゃないけど、やはりこの方の回答は頭一つ抜けていた。

まさき

MASAKI  SATO

 

無断転載が禁じられており、アップフロントに許可をとる勇気もないので全文は載せられないけど、要約するとこんな感じ。

 

1曲目:ひこうき雲
  1. 「やば・・・これは自分の道が決まる」と思いました。二十歳を超えて成長することができるかなと怖くなり、自分弱くなったなと実感したので、「ここで道が決まる」と思いました。
  2. 「未完成のまま終わってしまった」という後悔があります。この曲だけでなく、私はモーニング娘。なのでつんく♂さんの曲で活かしていきたいなと思いました。
2曲目:僕は君に恋をする
  1. 「よしっっっ」と思いました。春ツアーで苦戦した曲が2曲あり、達成するには譜久村さんの歌い方や表現が大切だと思っていたので、譜久村さんが披露していた曲を候補に入れさせていただきました。
  2. 「負けたくない」ってなりました。披露した時、やっぱり譜久村さんは表現力や声色、感情の入れ方がすごいと思ってしまいました。本当に悔しかったです。

本当はもっと長いけど。
めちゃくちゃ感銘を受けました。

 

常に進化してきたまーちゃんだけに、自分を超えるのはどんどん難しくなる。

それもダンス抜きのバラードで、歌で魅せないといけない。

相当なプレッシャーだよね。

 

仙台で聴いたまーちゃんのひこうき雲は今でも時々思い出す。

確かに探り探りだったけど、情景が浮かんだし泣きそうにもなった。

 

そして2曲目に関しては、自分で候補を出していたと。

それも目標としているふくちゃんが先に歌った曲。

 

まーちゃんが歌う平井堅も評判はいい。

私は聴いていないからなんとも言えないけど、まーちゃんにはまーちゃんの良さがあるのは想像できる。

 

それでもまーちゃんは負けを認め、その思いを素直に伝えてくれている。

あの子がライバルと言うハロメンは多いけど、あの子に負けたくないと言うハロメンはまーちゃんぐらいだ。

 

私も普段仕事でインタビューをするからわかるんだけど、こちらが期待している答えを言ってくれる人は実に少ない。

大抵は課題と結果しか言わない。
なのでじゃんじゃん掘り下げる。

インタビューができない時は、回答例をつけて質問を投げる。
私が求めているのはこのレベルですよと。笑

読者の貴重な時間を割いて読んでもらうからには、新しい発見や刺激を感じてもらいたいので、読後感をかなり意識して構成を練ります。

 

今回でいえば2問目の(工夫した点など)がそれに当たるけど、具体的に答えるメンバーもいればそうでないメンバーもいますね。

 

私がもし編集者なら、


  1. 今だから言える裏話は?
  2. ライバルのメンバーを一人挙げるなら?その理由も

ここら辺を質問しますね。
やはりメンバーの名前が並んでる方がファンとしても読み応えあるしね。

 

最近もう一つ感銘を受けたのが、
かえでぃー出演の「tiny tiny」

楓

皆さんは「tiny tiny」見てますか?笑

個人的にこの回は神回だと思ってます。

 

特筆すべきは23:10〜のところ。

いつも全力で歌って喉が潰れてしまい、後半までもたないというハロメンあるあるのお悩み。

 

これにキャリア11年のプロ歌手である中島卓偉が目から鱗の回答をするんだけど、この回答を導いたのは紛れもなくみつばちまき先生。

まき先生がいなかったらあの回答は聞けなかったと思うと本当にもう・・・

ありがとうございます。

 

卓偉さんの話を聞いて、
あややが小さい声で歌っていてもよく声が通るのは、そういうことだったんだと納得しました。

 

歌以外にもライブ中のダンスの配分の話や純情エビデンスの振付の裏話など聴きどころ満載なので、全ハロメンと全ハロヲタに見てほしいおすすめの回です。