ついにこの私もコロナに罹ってしまったので、激動の数日間の記録をここに残したいと思います。
いざ罹ってみないと分からないことだらけ。
これを読むあなたがいつか妖精になった際の参考になれば幸いです。
それでは時系列でどうぞ。
【第1章】コロナは突然に
三連休初日の土曜日。
朝起きると喉が腫れていた。
確かに前夜は肌寒かったけど、ちゃんと長袖に着替えていた。
熱を測ると異常なし。ただの夏風邪?
そう思いながらいつも通りのゆったりした休日を過ごす。
冷蔵庫に何もないので夕方買い出しに行く。
あれ?なんか体がだるいな?
人に酔ったかな?
ふらふらしながら買い物を終え、家路につく。
悪寒の前触れがあり、座っていても落ち着かない。
ベッドに横になる。
内臓がくすぐったい感じ。
関節痛が来る気配がする。
あ・・・
会社に行けない数字だ。
とりあえず夕食を済ませて横になる。
その後、熱は38.2℃まで上昇。
そして恐れていた関節痛が。
腰を取り換えたいほどの激痛。
引き出しに眠っていたストレッチボールを取り出し、グリグリと腰に当てながら寝苦しい夜を過ごした。
【第2章】誰も電話に出んわ
2日目。
PCR検査が受けられる東京都の医療機関を探せるこちらのマップで、日曜日でもやっている数少ない病院に朝から電話。
5分置きにかけても「只今混み合っています」の自動音声のみが続く。
病院>区の相談センター>病院>東京都発熱相談センター>病院と何度も何度も電話するが、一向に人間は出てくれない。
熱は36℃台まで下がったものの、喉が潰れて酒焼けみたいな声。
お昼過ぎ、ようやくA病院の電話が繋がった。
「コロナのような症状があるのですが…(重低音)」
「ごめんなさい、今日の予約はすべて埋まってしまいまして。また明日予約してください」
「…はい」
病院にも行けず、相談センターも誰も出ず、為す術なし。
この時は、とにかく検査をして会社に報告しないと!という強迫観念にかられていた。
街の無料PCR検査センターに行こうかとも思ったが、無症状の人しか受けられないと知る。
チャンスはあと1日。
三連休中になんとか蹴りをつけたい。
3日目。連休最終日。
喉はますます悪化し、喉全体がくっついているみたいに腫れ上がっている。隙間がない。
自分がもし歌手だったら、人生に絶望してただろう。
声を出すのもやっとだが、朝から病院に電話。
何一つ繋がらない。
これほどまで憎んだ祝日はあっただろうか?
祝日にやってる病院が少なすぎる。
なんのための病院なんだ!!
お昼過ぎ、昨日のA病院にようやく電話が繋がる。
「コ”ロ”ナ”の”よ”う”な”症”状”が”あ”る”の”で”す”が”…(声にならない声)」
「ごめんなさい、今日の予約はすべて埋まってしまいまして。また明日予約してください」
「…は”い”」
これ、検査受けたくても受けられない人が大半だろう。
東京は3万人を超えたけど、実際は3倍ぐらいいるんじゃないか?
最後の望み、名前の怪しいB病院にも電話をかける。
「コ”ロ”ナ”の”よ”う”な”症”状”が”あ”る”の”で”す”が”…」
「今日の予約はすべて埋まってしまいまして。明日の朝予約いただくと夕方に空きがあるかもしれません」
「わ”か”り”ま”し”た”」
三連休中に検査をすることはできなかったが、一筋の光が!
会社の上司にコロナの疑いがあることを報告し、翌日は休むことになった。
【第3章】決死のアポなし訪問
4日目。
朝一で名前の怪しいB病院に電話をかけると、とんでもない言葉が返ってきた。
「本日は発熱外来の予約を受け付けておりません」
はいっ!!?
昨日のあれはなんだったんだよ!!
怒りがこみ上げたが向こうも事情があるのだろう。
まぁいい。今日は待ちに待った平日。
やっている病院も一気に増えている。
がしかし、どこに電話しても繋がらないので、一か八かのアポなし訪問することに。
いや、検査したいだけなら検査キット買えば済む話なんだけど、コロナかどうかよりも今は処方箋がほしい!
なので結局病院に行く必要がある。
ちなみに検査キットはネットで2,980〜7,980円で買えるんだけど、唾液をとって返送しないとだし結果が出るまでタイムラグがあるから却下。病院では症状があれば無料で受けられます。
というわけで、まずはかかりつけのCクリニックにGO。
が、症状を伝えると廊下につまみ出され、今日は呼吸器官の日ではないから診れないと告げられる。
ここのナースが優しくて、別のDクリニックを紹介してくれた。
ちょっと遠かったので電話してみたが、安定の通話中。
この時、どこにかけても呼び出し音すら鳴らなくなっており、ついに私のスマホが黒い組織に葬られたのかと本気で疑った。
炎天下の中、微熱でDクリニックまで歩くと全身から汗が。
水のような鼻水も垂れてマスクの中が大洪水。
Dクリニックは初診お断り、予約なしももちろんお断りだったが、預かり金の三千円を渡すととりあえず待つように告げられた。
20分ほど待たされただろうか?
ナースが申し訳なさそうに袋に入った三千円を返してきた。
ここもダメだった。
次に向かったのは大きめのE病院。
喉が乾きすぎて途中コンビニで休憩する。
ふとE病院の営業時間を調べると、午前の受付終了まであと10分に迫っていた。
息つく暇もなく急いでE病院へと向かう。
「発熱外来はいっぱいで受け入れていないんです」
申し訳なさそうにナースが相談センターの電話番号を渡してくる。
うん、そこは死ぬほどかけてるんだ。
ダメだとわかっていたが、向かいにある調剤薬局に入る。
「処方箋がないとお薬はもらえないですか?(ガラガラ声)」
「はい、そうですね」
「・・・・」
最後に、家から一番近い大きめのF病院へと向かった。
「予約がいっぱいでして。明日の朝8時に予約の電話をください」
この日だけで4軒の病院にお断りされた。
アポなし訪問で診てもらえる可能性はかなり低いことがわかった。
上司に報告し、結果がわかるまで在宅勤務させてもらえることになった。
同じ路線に住む同僚が駅までパソコンを届けてくれた(優しい
この日は体のあちこちがチクチクして痛かった。
口の中も苦い感じがした。
いつ病院の薬をもらってもいいように家にある薬は飲まないようにしていたが、いつ病院に行けるかも分からないので飲んでみることにした。
「風邪、喉から来る人に」
でお馴染みの銀のベンザ。
飲んだら一発で喉の痛みが緩和し、隙間があくように!笑
嬉しかった〜
【第4章】ついにPCR検査の時
5日目。7時59分。
8時ちょうどに電話をかけるため、チャンネルをZIPに合わせる。
ZIPからスッキリに変わる瞬間、発信w
「只今電話が混み合っています…」
どんだけー!
でもこの戦には負けられない。
自動音声に従い、人間が出るまでひたすら待つ。
ようやく繋がった。午後の予約が取れた!
一番近いF病院に行けることになった。やったぜ!
この病院に限らずだけど、PCR検査は医師の判断がないと受けられない(これも初めて知った
ここまで来たらなんとしてもPCR検査を受けたい。
自分があのコロナに感染しているのか?いないのか?
陰性なのか?妖精なのか?
はっきりしようじゃないか!
時間になり案内された場所に行くと、テレビでよく見る防護服に身を包んだ看護師が中に案内してくれた。ちょっと緊張ね。
熱を測りながら問診票に記入。
しばらくして医者と対面。
症状を伝えると、
「PCR検査しましょうか」
やったーー!!!
笑
ついにキタ。長かった。
やっと受けられる喜び。
唾液を取り、明日の結果を待つことに。
預かり金は1万円。
(後日、差額が戻ります)
家に風邪薬があると伝えると、カロナール(解熱剤)のみ処方された。
先生曰く、コロナの薬はないから風邪薬で治すしかないと。そうだったのか〜
熱はすでに下がっていたが、カロナールを買って帰宅。
ちなみに発症前に食事に行った人達に聞いても、全員ピンピンしていて。
コロナになる心当たりがないのできっと陰性だろうとこの時は思っていた。
【最終章】判明
6日目。
朝から電話が鳴る。
F病院からだった。
「検査の結果、陽性でした」
まじぃーーーー!?
発症から10日後まで、隔離してくださいと。
まじか、そうか、陽性か。。
あんなに気を付けてる自分でも罹るんだな。
上司に報告し、在宅勤務を続けた。
銀のベンザのお陰もあり、今はだいぶ良くなりました。
味覚もあります!
喉はなかなか治らないね。
【あとがき】
第7波、医療逼迫の中での感染ということで、都内在住の私の体験談をお伝えしました。
・コロナに罹るなら平日じゃないと詰む
・病院の予約は取れないものと思え
・かかりつけ医がないと厳しい
・すぐに検査したいなら検査キットを常備
・自分に合う風邪薬を常備
・保冷剤を常備
・炭酸は飲めない笑
・現金はもっておけ(預かり金)
・常に周りに陽性者がいると思って生活しろ
自分に合う風邪薬が分からない方へ。
製薬会社に勤めている友達におすすめの市販薬を聞きました。
鎮咳去痰薬「エスエスブロン錠」
もしくはアンブロキソール配合の薬だそうです。
私みたいに喉が弱い人はベンザブロックLもおすすめ。
気を付けててもなる時はなるので、今のうちに備えておきましょう。
逆にいいこともあって、ここぞとばかりに毎日熟睡できました。
日頃の寝不足が解消されて、コロナ前より元気です。笑
コロナのせいかは分からんけど、毎日とにかく眠いです。
p.s.
コロナ療養後、ライブにすぐ復帰してるハロメンちゃん達すごすぎ!